ソメイヨシノから里桜へ
原稿を1本分書き上げたら、奥さまと六ツ門方面へ散歩。池町川沿いの里桜はとっくに満開を迎えていて、わずかに花を残している東町公園のソメイヨシノとのコントラストが、春という季節の移ろいを感じさせる。
風がなく、穏やかな気候で、日が傾いていたので、写真を撮っても薄暗くなってしまったけど、ボリュームたっぷりに重なった花びらが、かわいらしくも美しかった。
そうなると、春の味覚を味わいたくなる。グリーンピースと蚕豆はいただいたので、次はタケノコだろうか。スーパーで程よい大きさのが出てきたので、近いうちに炊き込みご飯が若竹にでも作るとしましょうかね。
晩飯後、3月26日に開局したBS松竹東急の、開局記念特別企画のドラマ「夜のあぐら ~姉と弟と私~」を見る。2002年に発表された長嶋有さんの小説が原作で、台詞で過剰に説明することなく、丁寧な描写で家族が描かれていて心地よかった。
それは、昭和の頃に見た向田邦子さん原作、脚本のドラマのような空気感で、作風も時代性も全く違うのだけど、しみじみと味わえる良作だった。