酎ハイ原理主義者

昨晩、相撲観戦の後に行った酒場で、酎ハイのメニューに“プレーン”があったので、メガサイズで注文した。すると、運ばれてきたのは甘めのレモンサワー。嗚呼、そうだった、九州や沖縄では酎ハイを注文しても、出てくるのはコレだった。

酎ハイといえば、甲類焼酎を炭酸で割り、言い訳程度にスライスレモンを入れるもの。自宅で飲む場合はポッカレモンを使って、爽やかさをアップする。

そう思い込んでいた30代前半の頃、社員旅行で沖縄に行ったとき、那覇の居酒屋を何件が行ったけど、どこに行っても酎ハイの正体は同じ甘いレモンサワーだった。また、久留米に引っ越して以降の7年、福岡で注文しても同様だ。

大阪では安酒場ほどプレーンで愛想のない、原理的な酎ハイだった。逆に関東でも気取った酒場の酎ハイは甘いレモンサワーの可能性があった。福岡の安酒場だと、酎ハイよりも本格焼酎の方がコスパがいい。ロックで注文すれば、グラスもっきりで注いでくれるので、関東で注文するロックの倍以上の焼酎が飲める。そのため、福岡の安酒場では原理的な酎ハイが普及しなかったのかもしれない。

件の酎ハイの名前を騙った甘いレモンサワーは、炭酸で割った甲類焼酎にレモンコンクを入れるのではなく、最初からレモンコンクっぽいのと甲類焼酎が混ざっていて、それをサーバで炭酸と一体化させるようだ。といいうことは、甘さ控えめっていっても無理。

そんなわけで、酎ハイ原理主義者の僕は、ソーダストリームで強炭酸水を作り、トップバリュの甲類焼酎を割り、ポッカレモンを少し注いで、自宅で甘くないドライな酎ハイを愉しむのでした。