天神でお愉しみをたっぷりと

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洗濯や買い物などの家事を済ませ、明日以降の原稿書きの下準備をしたら、西鉄に乗って天神へ。寄席がある東京を離れてからは、1年に1度の愉しみとなった「博多・天神落語まつり」をFFGホールで。

選んだ番組は「さて恐ろしき四人会」と題した、三遊亭萬橘さん、春風亭一之輔さん、橘家文蔵さん、林家彦いちさんによる落語会で、“どうにかしてる”噺をたっぷり。特に彦いちさんの並行世界をテーマにした、地方で演るのは初めてという新作落語は、とんでもない面白さ。

会場に入ると、前から席を空けることなく客が座っていて、ディスタンシーなしになっていることに驚く。チケット販売は緊急事態宣言が解除される前に始まっていたけど、解除を予測してのことだったのだろうか。

たっぷり笑ったあとは、もつ焼きの四文屋へ。中野店で飲んでいた頃は本当に生だった冷製串は、保健所のあれやこれやで茹でたものになってるけど、それでも、福岡ではなかなか食べられないから、支店が進出してきたのは有り難い。

ホールを仕切っている人が、なんだか見覚えがあって、僕の注文の仕方で分かったのか、「関東の方ですか?」と聞かれたタイミングで、「他の店にいませんでしたか」と尋ねると、確かにそうだったので、「下北沢店にいませんでした?」と聞いたら、やっぱりビンゴ!

ロックバーの店員だった鈴木羊くんが、仕事前に食事として“にこライ”こと、にこみライスを食べていた店で、僕も早い時間に飲んでいたので、何回か鈴木くんと遭遇したものだった。

そんな偶然の出会いが嬉しくて、いつもより“にこライ”の美味さが染みて、たまらず鈴木くんに電話してしまった。懐かしい声に下北沢の酒場が恋しくなってしまった。

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