8年目の決意みたいなもの

原稿を1本分書き上げて、六ツ門方面を散歩。ついでに小頭町の角打ちを覗く。

先客はこの半年ぐらいで常連になった、僕と同世代の男性客。世代が一緒で、相撲とか共通の趣味があるのに、不思議と会話が噛み合わない人。

彼に相手の話を聞く姿勢がないってのはあるけど、大前提として価値観の違いだろう。似通ったものが好きでも、オッサンとして形成されるまでの環境で、ここまで違ってしまうものかと思う。

まあ、そんなことは久留米に引っ越して、何度も経験しているので、半分諦めみたいなものはある。諦観ってやつですね。

カウンターで2人きりで、彼は店のお姉さんと世間話している。以前の僕なら、それなりに会話に参加していたけど、もう、そんな気も起こらない。

気を使ったり、空気を読むエネルギーは、この地ではもう使わなくてもいいと思っている。もちろん、少しでも気が合えば話すけど、チャンネルが合わない人と無理して会話することはやめた。

相手にどう思われようとかまわない。僕がいないところで悪口言われても、その場の酒のツマミになってるのならば、僕の耳にさえ入らなければ、それはそれで面白い。

下北沢で飲んでいた頃のいろんな後悔が熟成され、オッサンとして漂うためには、こんな感じで良いんじゃないかな、なんて思うようになった。