強さが内包する弱さと、弱さが内包する強さ、映画『ワンダーウーマン1984』を観た
ちょいと早めに起床して、洗濯を1回分やっつけたら、自転車に乗ってTジョイ久留米へ。COVID-19の影響で上映が延期されていて、ようやく今週の金曜日に公開された、ガル・ガドットさん主演の映画『ワンダーウーマン1984』を観に行く。
主演に並び監督も前回に引き続いてパティ・ジェンキンスさん。デビュー作の『モンスター』が強烈な印象を残した監督さん。
前作の舞台は第一次世界対戦の時代で、今回は1984年というバブル時代真っ只中。願いを叶えるという不思議な宝石をめぐり、人間の強欲な醜さが露呈し、世界を恐怖に陥れる。
84年が舞台なのに、悪役がやることなすことが、現代で起こっている社会問題をトレースしているようで(監督によると、ほとんどが偶然の一致だったらしい)、時代を越えて響いてくる。
真実を受け入れること、他を思いやることで、どんな人でもヒーローになれる。強さが弱さを内包して、弱さが強さが内包していて、世界は邪悪さとともにヒーローを内包している。
ワンダーウーマンが導く世界は、優しくて強くて厳しい。クリスマスで賑わうダイアナの背中に降る雪みたいに、儚いものなのかもしれないけど。
あと、テレビ版でワンダーウーマンを演じた、リンダ・カーターさんの登場は、続編の何かを意味していたのだろうか。