藤田嗣治と無料カレンダーとイルミネーションと、

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洗濯とスーパーの買い物を済ませたら、西鉄に乗って天神方面へ。「てんや」で昼飯を済ませたら、バスに乗って福岡市立美術館へ。特別展「藤田嗣治と彼が愛した布たち」を観に行く。

藤田の作品といえば乳白色の肌のイメージがあるけど(戦争画は別ね)、今回の展示の軸になっているのは染織品。繊細な柄の布です。

画家として世に出る前から、布に並々ならぬ関心を寄せていた藤田は、布類の収集に熱心だったそうで、なるほど、その説明を意識して観ると、藤田作品の背景には柄布が多く使われている。

柄、質感を執拗な筆のタッチで再現されていて、それは人物を引き立たさせるという以上の意味や意図を感じる。もうね、藤田作品を見る目が変わってしまいますよ。

また、藤田の針仕事やミシンがけによる服飾品や、注文して作った浴衣などの和装、妻や知人に向けた手紙なども展示されていて、彼がいかに装飾に思い入れがあったことが分かる。英国から妻へ送った手紙の肉筆には、若き日の藤田のテンションの高さが感じられて微笑ましかった。

さらに、中南米や沖縄旅したときの作品もあって。そのタッチは藤田作品だと言われないと分からないほど、鮮やかな色使いで新鮮。そして、その土地の装飾文化への敬意が溢れていました。

これだけでも見ごたえあるのに、同館のコレクションもたっぷり観られて、アートでお腹いっぱい。腹ごなしに大濠公園を散歩して、天神に戻ってお茶でもと、地下街の「ドトールコーヒー」に行ったら、改装中でお休み。ショックでしばし立ち尽くしてしまった。

代わりに通りに反対側の「リロル」でソフトクリームで休憩。お安くって美味しくて、ほんと安定した天神の憩いの店です。おかげさまでHPを復活させ、ビックカメラで無料配布されている、年末恒例の全国地図カレンダーを貰いに行く。このカレンダーを入手すると、年の瀬が近づいてきたって意識しちゃいますね。

その後、バスで移動して博多駅へ。「カルディ」でアドベントを購入して、酒場を2軒ハシゴして、クリスマスのイルミネーションを眺め、久留米に戻ったのでした。いやはや、今日はタスクを欲張ってしまったので疲れました。

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