愛は宇宙の概念さえも変え得る、映画『パーティで女の子に話しかけるには』を観た

すっきり晴れた冬空はどこに行ってしまったのだろうか。今日も曇天で、時々雨降り。洗濯物は部屋干し。というか、昨日の洗濯物だって、厚手のものは乾いていなかったり。いやはや……

原稿を1本仕上げて納品し、合間にスーパーに行って、冬至用のかぼちゃと柚子などを購入。今年もいとこ煮を作り、柚子風呂に入った。

作業を終えると、夕餉の支度前に、WOWOWで録画しといた映画『パーティで女の子に話しかけるには』(原題:How to Talk to Girls at Parties)を観る。ロンドン南部のさびれかけた町と、1970年台のパンクカルチャーを背景にしたSFテイストのラブコメディ、なんて思っていたら、ゴリゴリのSF設定が敷かれていて面食らう。

ベースは恋愛にあまり縁のない高校生の男の子が、偶然であった女の子と恋に落ちた。でも、彼女は宇宙から来た、地球と生物とは違う概念を持った生物で……、ってお話。でも、宇宙から来た彼らの設定が、よーく考えると、地球で生きている僕たちの矛盾を裏返しにするっていうか、暗喩しているようで面白い。

あと、なんといっても、この映画の魅力は、エル・ファニングさんの、勝ち気でチャーミングなキャラクターだろう。正統派の美人ではないけど、一瞬で心を奪われてしまうのだ。たとえ、キスする直前にゲロしてしまっても、だ。

相手を愛することに未熟な男の子の切ない思いの美しかったし、これから生まれてくる命のために、別の愛を選ぶ女の子の愛も美しかった。そして、15年後、二人の愛が結実する素敵なラストシーンにほっこりしてしまった。


予告編「パーティで女の子に話しかけるには」2017年12月1日(金)全国順次ロードショー!

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