かつてテレビで観たライブイベントの感動が蘇ってきた、映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観た

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1985年7月13日に行われたチャリティコンサート「LIVE AID」は、日本では『THE 地球CONCERT LIVE AID』と題して、フジテレビ系列で午後9時から7月14日正午まで放送された。

当時の衛星中継の技術は、ノイズや中断が入るのが普通のレベルで、ライブの途中で日本のスタジオで急遽フォローする、なんてことが何回もあった。あと、演奏の途中でCMが入ったり(それもサビの部分で盛り上がっているのにもかかわらず)、強引に日本のミュージシャンの演奏を流したり、ブーイングしたいことも、いろいろあった。

ただ、その頃、すごい勢いで売れていたU2からの、クイーン、デヴィッド・ボウイザ・フーなんて流れでライブを観られた、感涙モノのライブの感動は今も忘れない(後に観たビデオで記憶が補完されているかもだけど)。

そんなわけで、「LIVE AID」のパフォーマンスシーンがクライマックスとなる、クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』を奥さまとTジョイ久留米に自転車で観に行った。日曜日だからなのか、一番大きなスクリーン1での上映なうえに、T-LEX(まあ、IMAXのバッタモンみたいなもんです)の高画質、巨大スクリーン、大&高音質で観られるので期待が高まっていた。

いやー、良かったです。フレディ・マーキュリー役のラミ・マレックさんの出っ歯を強調し過ぎ(義歯を使ってたらしいけど)なのが気になったけど、時を経るごとに各役者さんが、どんどん本人に見えてくる。ブライアン・メイ役のグウィリム・リーさんなんか生き写しだったな。

ボヘミアン・ラプソディ』誕生までの逸話、フレディのソロ活動によるバンド感の軋轢、そして、バイセクシュアルであることを自覚したあとのフレディの苦悶など、嗚呼、そうだったなぁ、なんて、小学6年生のときにクイーンを知って、10代から20代にかけてリアルタイムでクイーンを聴いていた頃の思い出が蘇ってきた。そうなんですよ、僕らはフレディを同じ時代を生きてたんですよね。

そして、クライマックスは「LIVE AID」のコンサート会場の映像と見事に合成した、20分に及ぶパフォーマンスシーンだ。始まる前、控室に漏れ聞こえてくる演奏がダイアー・ストレイツで、これって、実際の香盤表どおりなんで、細かい演出にニヤリとしたり。

好きな曲がいろいろと劇中で使われていなくて、チェッ、みたいなこともあったけど、134分の映画を最後まで一気に愉しめました。絶対、映画館で見るのが正解の映画だと思いますよ。できることなら、爆音上映でもう1回観てみたいなー。


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