拾えないレギュラーネタあれば、拾えるイレギュラーネタあり、そして、映画『さざなみ』に動揺したり、

降りそうで降らない、梅雨らしい曇り空。結局、降ったのは僕がスーパーへ歩いて行ったときの3時半あたり。
サワサワと霧雨みたいのが降っていたので、慌ててベランダの洗濯物を部屋干しに移した。結局、1時間も降っていなかったみたいだけど。

原稿を書こうとしたけど、予定した2本分のネタが、蓋を開いてみれば、両方とも使い物にならないことが判明。
さて、どうすんべ。急にお休み日するのはモッタイナイ、なんて考えていたら、ふと、思いついて自前のネタで、なんとか1本分の原稿をひねり出し、納品。ありがたいことに、担当さんに褒めていただけた。


仕事を終え、夕餉の支度まで時間があったので、ずいぶん前にWOWOWで録画しておいた映画「さざなみ(原題:45 YEARS)」を観る。

ベテラン女優、シャーロット・ランプリングさん主演の本作は、イギリスの片田舎で暮らしている、結婚45年を迎える夫婦の物語。
次の土曜日に結婚45周年の祝賀パーティを控えていた月曜日。夫のもとに「結婚前に交際していた女性の遺体が氷河の氷の中に発見された」という手紙がスイス警察から届く。
27歳のまま凍っている、亡き元恋人のことを思い、夫の心はざわめいてしまうのだけど、その波は妻を大きく揺さぶってしまい、夫婦の間に大きなヒビ割れができてしまう。
男は罪の意識も感じず、無邪気にも見える行動で妻を傷つける。女は亡き女へ嫉妬心を覚え、45年以上も培ってきた愛の生活を、わずか一週間で凍らせてしまう。嗚呼、なんて、恐ろしい。
でも、一番こりゃダメだと思ったのは、元恋人の件じゃなくて、せっかく夫婦で約束して禁煙を成功させたのに、自分のいらいらを解消させるため、奥さんが運転している車の中で、なーんの遠慮もなく、それどころか偉そうに、タバコをスパスパ吸っているシーン。このオッサン、言葉でどんなにつくろっても、修正不可能だわって思った。
前半は過去の恋愛の精算のためなんだから、奥さんも少しは放っておいてあげてよ、なんて、夫の気持ちも汲もうとしてたけど、そんな気分がひっくり返った。

あと、不安と嫉妬に苛まれていく妻の顔を、シャーロット・ランプリングさんが見事に表現してるんだけど、夫の方は言葉では愛を語る反面、表情による感情の表現が薄いのが印象的。

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さざなみ (字幕版)

さざなみ (字幕版)

  • アンドリュー・ヘイ
  • ドラマ
  • ¥2000