映画『ラッキー』を愉しんだあと、トーニャに振られるという、まさかの展開

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今日は仕事をお休みして、映画館をハシゴするつもりでいた。
早めに洗濯とルンバの見守りを済ませ、軽く夕餉の下準備をしたら、西鉄に乗って天神へ。まずは、KBCシネマで『ラッキー』を観た。
ハリー・ディーン・ スタントンさんの最後の主演作品で、ラッキーと呼ばれる、元海軍の90歳の気難しい男のお話。
老人が主人公なんで、ゆったりした展開を予想していたのだけど(いや、実際、展開はゆったりしている)、集中していないと振り落とされるくらい情報量が多くてビックリした。
ラッキーが現実主義者で、一匹狼で、日々にルーティンにこだわっていて、頑固者に思われがちだけど、実は、心細く毎日を送っていて、他者からの影響を受けやすくて、ゆらぎのある人物。
そんなラッキーが死を意識せざるを得ない年齢になり、老いのリアリズム、恐怖、そして、達観を身をもって経験していく。
胸に刺さる台詞や行動、音楽がいっぱいで、観終わる頃にはそれらが胸に溢れていて、どこらへんから自分に中で処理していくか困ってしまうほど。
きっと、これから何度も語りたくなったり、思いを巡らせてしまう映画なんだろうな。
KBCシネマを出ると、軽く蕎麦屋で昼飯を食べ、VIVRE内のGUでTシャツを買い(レジがセルフになっていて驚いた)、中洲大洋まで歩いて、2本目の映画『アイ、トーニャ』を観に行く。

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しかし、本日のみ上映時間が違っていて、夕方からしか観られないとのこと。ショックで腰が抜けそうになるのを絶え、「また、調べてから来ますね」と、窓口の女性に薄笑いしながら出ていった。
まっすぐ帰って仕事するほうが正解なんだろうけど、せっかく久留米から特急で30分もかけて出てきているのに、映画を1本観るだけで済ませてしまうのが悔しくて、大名の角打ちで軽く飲んでからにした。いやはや……

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名優ハリー・ディーン・スタントン最後の主演作『ラッキー』予告