心を研ぎ澄ます牙を忘れてないか?

今週の月曜日から始まったTBSラジオの新番組『アフター6ジャンクション』が面白くって、結局、毎曜日聴き続けてしまった。
心配していた宇多丸さんと20代の女性アナウンサーとの相性も、さすがツボを押さえた器用だったようで、曜日ごとの化学変化が面白かった。
んで、今日のパートナーは、2012年の『ザ・トップ5〜リターンズ』で、コンバットRECさんと絶妙なのコンビと組んでいた、山本匠晃アナなので安心して聴けた。というか、今週分の残務整理を任せられた先輩アナ的な立ち位置で、思っていたよりも実力が発揮できずに、ちょいと可愛そうかも。

最後の1時間は番組パーソナリティの宇多丸さんが、別番組のために途中退席するという、大人の事情でしょうがないのだろうけど、ヘンテコなことになっていて、その代わり、音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんが登場。各曜日のアシスタントにRHYMESTERの歴史と功績をレクチャーしていたのだけど、面白かったし刺激的だった。

高橋さんはTBSのアナウンサーたちを鼓舞するような意図があったのだろうけど、聴いている僕にもズンズンと響いてしまった。
日本語ラップへの偏見、嘲笑に対し、反抗するだけでなく、凄い曲を作って圧倒してやろうという気概。そして、なによりも、ちゃあんとソレがカッチョいいってのが凄い。
改めて高橋さんが分析した歌詞を聴いていたら、目からウロコっていうか、この3年ちょいで心の堆積していた澱のようなものがすっ飛んだような気がした。

久留米にも居場所が欲しかった、友だちが欲しかった、承認されたかった、そんな思いで街に出ていた。
でも、僕が好きなものがない、語る相手がいない、共感できない場所だったから、上京し、下北沢という居心地のいい街を見つけたんじゃなかったか。それなのに、福岡県に戻ってきて、久留米でも同じような居心地の良さを見つけたい、作りたいなんて、都合が良すぎる。考えは甘かったんだな。今までのアプローチは間違っていなかったか。

50歳をゆうに過ぎて、尖って生きるなんてことは思っていないけど、自分を甘やかせて牙を自ら折っていなかったか? けっして、相手を傷つけるためではなく、自分の面白心を研ぎ澄ますための牙だ。


本日の作業は原稿を2本分仕上げて納品。
アニメーターの高畑勲監督の訃報を報じるテレビのニュースを見ていたら、涙がホロホロとこぼれた。「ホルスの冒険」から、ずーっと。「かぐや姫の物語」まで、素晴らしい映像体験をさせていただきました。感謝。

 


RHYMESTER - B-BOYイズム