演じること、物語を作ることって、何なのだろうか? 映画『15時17分、パリ行き』を観た

奥さまを仕事に送り出して、タオル類をベランダに干したら、自転車でTジョイ久留米へ。映画サービスデーを利用して、今日公開の映画『15時17分、パリ行き』を観た。
オランダのアムステルダム発、フランスのパリ行きの高速列車で、テロ行為を身を挺して防いだ、青年たちの物語なのだけど、この作品が変わっているのは、キャストがプロの役者ではなく、当事者本人が演じているってこと。
演出と編集の妙なのだろう、素人が演じていることは、あまり意識せずに観ることが出来た。むしろ、そうだったからこそ、エンドロールを眺めながら、いったい、役者ってなんなんだ、演じるってなんなんだ、そもそも、映画ってなんだんだ、って疑問が頭のなかでグルグルしていた。
必然と運命について語るとき、事実はあまりにも強力過ぎて、作られた物語は貧弱に見えてしまう。それでも、映画人は物語と作り出し、僕たち観客はそれを求める。
最近、事実を元にした映画が多い。イーストウッド監督も最近は事実を元にした映画ばかり撮っている。それは、物語作りの敗北なのだろうか? それとも単なる方向性の違いなのだろうか?

帰宅すると、軽く昼飯を済ませて原稿書き。夕方までに2本分を仕上げて納品。


イーストウッドが勇敢な3人の若者たちを讃える『15時17分、パリ行き』特別映像