凶悪より、そこにある狂気が一番の恐怖

鏡開き。開いてみたら丸い餅が出てきた。手間がかからなくなってるなあ。子供の頃はこの頃になると鏡餅はカチカチにひび割れるほどに固くなっていて、開くのも大変だった。硬くて焼き餅にできそうにない部分は母親が揚げてオカキにしてたっけ。大量だし、味が単調だしで、うんざりしてた。

昼過ぎ、下高井戸シネマへ映画『凶悪』を観に行く。ピエール瀧リリー・フランキーの怪演が評判通りでゾクゾクする面白さ。でも、一番怖かったのは二人ではなく、池脇千鶴演じる主人公の妻だった。凶悪犯の恐ろしい犯罪行為よりも身近にいる人間が潜み持っている狂気だ。