雑誌にレビュー記事を載せるということ、

新作AV作品紹介記事のためにメーカーさんから毎月40タイトルくらい素材を借りている。先日、あるメーカーさんの写真素材が入ったCD-Rに添えてある書類に「サンプルDVDは規定によってお貸しできません、サイトの文字資料を参考にしてください」と書いてあった。いわゆる、誌面に画撮写真を載せたり、付録のDVDへの画像収録NGといくことなんだろう。この場合、対応してくれた広報さんよりも上の方、付き合いの長い上司の方に話をすれば、NG事項を守るとの確認の上、サンプルDVDを借りることは出来るのだけど、今回思ったことは、そんな段取りの問題ではない。
たぶん、ほとんどの場合はこの書類に従い、文字資料やパッケージを参考にしてレビュー記事を書くのだろう*1(さすがにAV専門誌はそんなことはないかな)。確かに最近のAVのパッケージはの裏面に内容を詳しく書いてあるものが増えたから、長いネームが書けないことはない。
なにを言いたいのかというと、こういうコトが抵抗なく受け入れられるのなら、むしろ資料だけで書かれたレビューの方が普通になっているのではないか。画面撮り写真だって、以前は各誌の担当が作品から画像を取り込んで誌面に載せていたから、シーンの選び方で誌面の特徴が出ていた。それも今ではメーカーから借りた撮影現場写真にモザイクを更に入れなおして使うのがほとんどだ。結果、数多くの雑誌が横並びの似通ったレビュー記事になるということだ。

そんなの読者に喜んで貰えるのか。悶え声さえ聞かないで書いたレビューなのに。
逆に呆れられやしないか。以前、僕が制作費の少ない版元の仕事で企画グラビアやハメ撮りをいろんな雑誌に使い回し、読者をガッカリさせてしまったように。


ふと気がつくと、以前ならどの雑誌にも載っていた新作AV記事をあまり見かけなくなった。そんな誰でも考えつくような企画ではなく、誌面に特色を持たせようとしていると思いたいのだが、はたしてそうなのか? その理由が別にあることは日を改めて書こう。

*1:僕だって駆け出しの頃、文字資料とパッケージだけでレビューを大量に書かされ、何を書いていいのか分からなくなって泣きそうになったことがある。でも、それってペラ半分(100文字)くらいの作品紹介記事だった。