外食に対する拭えない恐れと、コーエン兄弟の映画「シリアスマン」で感じる胸騒ぎ
日曜日だし、久しぶりに奥さまと市役所近くの回転寿司店で昼飯。
しっかり感染防止対策してあるようだったけど、後ろをマスクをしていないオッサンが咳をしながら通ったり、子どもたちが縦横無尽に騒いでいたりで、以前のようにリラックスして食事できない。
さらに、公式サイトでは行っているとされていた、備え付けの醤油のボトルやガリの容器の、前の客が使い終わったあとの除菌作業を実行していないことにガッカリ。
食事中、醤油のボトルに触れてから、これは前の客が触れていたのかと思い、モニョってしまったけど、案の定だった。
入り口での手指の消毒も、やる人、やらない人、それぞれだったし、不特定多数の客が利用する飲食店は、まだ、ストレスフリーで食事することはできなそう。
晩飯後、Amazon Primeで100円レンタルしていたコーエン兄弟の09年の映画「シリアスマン」を自室のノートPCで観る。
これまでユダヤ教徒に関する揶揄やギャグが入る作品はあったけど、本作はそのものズバリ。主人公はユダヤ教徒の家族で、取り巻く世間もそれ。
不条理な不幸の連続に追い込まれていく主人公を見守っていると、突如、湧き上がってくるのは「そんなこと、どうでもいいのさ」っていう感情。
コーエン兄弟のインタビュー記事を読むと、1967年の彼らの親世代の空気感を描いているらしいけど、自伝のエッセンスもはいっているような。
そんな作品の世界観を、極東の異教徒の僕がどこまで理解できたかは分からない。そして、この作品がユダヤ教徒に、どんな感じで響くのかも分からない。
ただ、観終わったあとに、強い酒を煽りたい衝動に駆られるのと、ジェファーソン・エアプレインを聴きたくなったのは、偽りなき僕の感想だと思う。
酒場にガッカリした話と酒場でガッカリした話
一番街の洋品店が飲食店に改装していて、近くの立ち飲み屋の店主から、チェーン系の安酒場が出来ると聞いて喜んでいた。
調べてみるとドラム缶をテーブルに使っているのが特徴で、改装中の店の中を覗いてみると、たしかにドラム缶が並んでいて、首を長くして開店を待つようになっていた。
しかし、今日、散歩ついでに前を通ると、店の入口の上に店名のロゴマークが入っていて、なんと、その真中にはハングル文字が……。ということは、新しく出来る店って、数年前に新大久保で見かけていたカフェ、もしくは酒場ってことなんでしょうね。
期待はずれの結果にガッカリし、立ち飲み屋でホッピーを飲んで家路につくと、バスセンターの立ち飲み屋が、たこ焼きをメインにした店に変わったことを思い出す。
前を通ると、入り口にたこ焼き用の鉄板。会計用のカウンターが向かって右から左に移動し、テーブル代わりの樽が3個から2個に減っている。奥のカウンターはそのままだけど、一番の変化は壁いっぱいに貼ってあったツマミに品書きがなくなっていること。
たこ焼きを売るための作戦かもしれないけど、サクッと飲んで帰りたい僕みたいな客には、もそっと軽いツマミがほしいんですよね。前払いの会計をする前に、カウンター上の食品ケースに並んだ、ツマミをチェックするのは面倒。
それでも、17時までは禁煙という貼り紙を見かけたので(酒の提供は16時から)、こりゃいいぞとお酒を1杯だけ、ぬる燗で飲んでみることに。
しかし、奥のカウンターでお酒を待っていると、隣の常連さんが17時前なのにタバコを吸っていてガッカリ。毎日のように飲んでいる上客なので、店側が見逃しているのだろうけど、僕からしたらルール違反。ま、注意はしませんけどね。
そのうえ、改装前に開封した瓶だったのだろうか、お酒が劣化していて、違和感ありまくりの味。もしかすると、改装後の客の入りがイマイチで、お酒の回転がヨロシクナイのだろうか?
まぁ、喫煙の問題さえクリアされれば、また寄らせてもらうと思います。
もやもやコブラ会
Netflixで『コブラ会』が配信されて、いきなりハマりまくっていたものの、シーズン2に入って、ちょいとモヤモヤが強くなっている。
本作は80年代の映画『ベスト・キッド』シリーズの、その後を描いた(たぶん30年以上。というのも、有名作だから、ザックリとはしっているけど、ちゃんと観たことないんでんすよね)続編で、主人公はカラテ・キッドことラルフから、敵役にダニエルに入れ替わっている。
といっても、かつての主人公がメインのエピソードもあって、特にシーズン2ではそのバランスがラルフに寄りぎみ。2人の師匠、2人の弟子、そしてヒロインと、物語の軸がブレてしまってモニョってしまう。
そのうえ、若きダニエルを卑怯な空手に導いた、かつての師匠が出てきて嫌な感じ。そんなの追い返せばいいのに、やはり、三つ子の魂百までなのか、つい、ダニエルは受けいてしまう。
そのときの彼の瞳は、子どもたちの師匠であるオッサンではなく、弟子の少年に戻ってしまっているのがモドカシイんですよね。先が気になるから、観続けるんですけど。
まるで、夏の残り香のように、
オッサンになっても深夜ラジオを聴き続けてるなんて思ってなかった
昨晩25時からの伊集院光さんと太田光さんのラジオが面白すぎて、放送後もしばらく眠れなかった。田中裕二さんが新型コロナに罹ったことによるサプライズな共演が、とんでもないラジオの爆発を引き起こした。
もし、文字起こしをしたら、とんでもない文字数になりそうな内容の濃さ、幅広さは“クレイジー”な領域。深夜の寝床で聴いていたのに、2人に振り落とされないよう、一言も聴き逃がせなかった。
深夜のラジオは聴きはじめたのは中学1年のとき。親戚から四角い電池(積層形)の小型ラジオを譲ってもらったのがきっかけだった。
オールナイトニッポンを月曜日から土曜日まで、1部も2部も全部聴いたり、パック・イン・ミュージックの野沢那智さんと白石冬美さんの話芸に惚れたり。よく寝坊せずに学校に行けたものです。
でも、就職して私生活に余裕を失くしたあたりから、ラジオを聴く機会も失くしていた。聴いても職場で誕生したばかりのJ-WAVEを聴いたりね。
そこから再び聴くようになったのは、編プロで働くようになってから。仕事のBGMとしてTBSラジオを聴いた流れだったかな。パック・イン・ミュージックはUP'Sに代わり、それがJUNKになっていた。
そして、今、JUNKだけでなく、ANNの面白さも再発見して、リアルタイムで聴くには追いつかない。radikoのタイムフリーで追っかけているけど、今週みたいにアッチもコッチも面白そうだと、キャパオーバーになりそう。
そりゃあ、嬉しい悲鳴なんだけど、高校生の頃、まさか50代後半のオッサンになっても、深夜の寝床で「ウフフフ」と笑いながら耳をすましているとは思ってもみなかった。面白いんだからしょうがないんですけどね。
台風過ぎて秋の予感
朝、目が覚めて、枕元の窓を開けると涼しい風が吹き込んでくる。そういえば、寝苦しくて深夜3時過ぎに目が覚めることがなかった。
昼間も窓を開けておけば汗ばむことはなく、ずっとこのままで良いのにってくらい、過ごしやすい気候。この、秋の足音が聞こえてきそうな、お彼岸のちょい前くらいが丁度いい。
春のお彼岸のときもそうだけど、一番、人が過ごすのに優しい季節ですよね。
そうなると、食の嗜好も変わってきて、そろそろ、おでんを食べたくなったり。ひとりぶんを小鍋でいただいで、お酒をぬる燗でやっつける、なんてね。
肩透かしであっても被害が少なくてなにより
スーパーから水やカップ麺、養生テープなどが消えるほど、強く警戒されていた台風10号だったけど、久留米では強風が昼過ぎまで吹き荒れただけ。各地で停電が発生したものの、家屋や人的な被害は少なかったみたい。
あと、9号のときの反省なのか、今回はゴミ箱が吹き飛ばされてるみたいな音はしなかった。皆さん、ちゃあんとベランダや軒先の物を非難させていたんでしょね。
風が収まってから、奥さまと一番街方面を散歩したら、アーケードの商店は一部を覗いて、ほとんど臨時休業。養生テープやダンボールでガラス窓がガードされていた。
昨晩から今日にかけて、スーパーが全休、コンビニも昼過ぎまで閉まっていたなんて、正月でも見られない、珍しい風景だった。